2026/05/13 20:05
江戸時代から続く色絵磁器・九谷焼。その中でも「青郊窯」は、大正初期より九谷焼の絵付けを手がけ、現在まで約100年にわたり九谷の色彩と技術を受け継いできた窯元です。特に和絵具の研究に力を注ぎ、鮮やかな発色と日常使いしやすい器づくりを両立してきました。
今回ご紹介するのは、そんな青郊窯による「古九谷写し」の絵皿12枚セット。
古九谷とは、17世紀頃に石川県加賀地方で焼かれた初期九谷焼のことで、力強い色彩と大胆な構図で知られています。緑・黄・紫・紺青などを用いた独特の色絵は、現在でも世界的に高く評価されており、後の再興九谷にも大きな影響を与えました。
このセットの魅力は、6種類の異なる“絵変り”になっていること。鳥や草花、吉祥文様など、それぞれに異なる図柄が描かれており、12枚並べることで小さな九谷焼図鑑のような豊かさがあります。器として使うのはもちろん、壁面に飾ったり、季節ごとに組み合わせを変えて楽しむのもおすすめです。
現代の生活に馴染む実用性を持ちながら、古九谷の華やかな世界観を気軽に楽しめる青郊窯の器。
一枚一枚を眺めていると、江戸から続く九谷焼の色彩感覚や美意識が、今の暮らしの中にも静かに息づいていることを感じさせてくれます。

