2026/08/25 18:11
能登に残されてきた器を、少しずつオンラインで紹介しています。
色絵、染錦、金彩を重ねた輪花の大鉢は、私たちが暮らす能登中島で長く営まれてきた小料理屋さんで使われていたもの。
窓絵には兎が描かれ、華やかな装飾のなかにも、どこか愛嬌があります。飾るためではなく、実際に料理屋で料理を盛り、人をもてなしてきた器だと思うと、その華やかさも少し違って見えてきます。
「月弓」の銘が入った古伊万里の色絵金彩蓋付椀は、震災後、解体予定となった能登の家の蔵から譲り受けました。
濃い呉須に赤絵、緑彩、金彩を重ねた絵付け。長い間、蔵の中で眠っていたものが、再び人の手に触れ、器として使われる時間へ戻っていきます。
そして九谷焼の色絵猪口2客は、能登中島の茶人だった方が、茶会で使うために大切に取ってあったもの。花唐草と牧童という異なる絵柄を取り合わせた2客でした。
こちらは先日、売約済みとなりました。
お選びいただき、ありがとうございました。
小料理屋で使われていたもの。
蔵で長い時間を過ごしてきたもの。
茶人が茶会のために選んでいたもの。
同じ能登に残されてきた器にも、それぞれ違った時間があります。
その背景も含めて受け取り、また次の使い手へ。
現在販売中の器は、オンラインショップに掲載しています。
ぜひご覧ください。



