2026/09/28 18:29


今日紹介させていただくのは、9月から度々紹介している九谷の作家・吉田勝山の作品です。

勝山は1938年石川県生まれ。1963年より作陶を始め、日展に10回入選するなど活躍した金沢の作家です。今回は制作途中の器や作品アルバムなどとともに、複数の作品を能登の市場で仕入れました。展示・管理用と思われるシールが残り、実際に暮らしの中で使われた器ではなく、制作見本や展示品として保管されていたものと思われるため、状態は「未使用に近い」としています。

今回紹介する1つ目の作品は、鮮やかな青緑色で描かれた竹林の中に、2羽の白い鳥が配された印象的な大皿です。細やかに描き込まれた竹葉の間に、白い鳥が悠々と佇むように描かれています。鳥は白鷺を思わせる姿で、竹林と白い鳥のコントラストも美しく、大皿ならではの存在感を感じさせるお品です。

こちらは売約済みとなります。お求めいただき、ありがとうございました。

2つ目に紹介する作品は、丸みのある碗形の器に細い脚を合わせた、小ぶりな白磁のゴブレットです。白磁を基調に、内側と高台まわりへ染付の二重線が施されています。

絵付けを仕上げる前の段階で残されたものと思われますが、白磁の余白が際立つことで、端正な器形そのものを楽しめる1客になっています。直径約5.5cmと小さく、酒器としても使いやすいサイズです。

高台裏には「勝山」の銘があります。

最後に紹介するのは、魚文の板皿/プレート・波皿です。柔らかな色絵で、泳ぐ魚の姿が描かれています。

横約33cmと存在感のある大きさで、お刺身や焼き物を盛り付けたり、お稲荷や海苔巻きなどのお寿司を盛り付けたりと、食卓でも楽しんでいただけます。もちろん、飾り皿としてもご利用いただけます。波打つ水面のようなフォルムも美しい1枚です。


今まで九谷の作家で特に贔屓にしている方はいなかったのですが、今回、吉田勝山の作品を取り扱うにあたり、九谷に対する視方が少し変わりました。

作品を実際に手に取り、制作途中の器も含めて触れることができたのは、私にとってもとても良い経験になっています。