2022/08/12 16:38

少し前に古伊万里の深皿をしました。


中央に五弁花がコンニャク印判で描かれています。


プリミティブの造りがとても魅力的な深皿です。


伊万里焼は今からおよそ400年前(江戸初期)


朝鮮の陶工の技術により、肥前有田で生まれました。


その頃の雑器で1700年代以降の使い捨ての碗のようなものを


古道具や古美術の世界では「くらわんか」と呼んでいいます。


今回のこの染付皿も「くらわんか」に該当します。


大阪の淀川で行き来する船に、飯とか酒とかを売る際に、


「飯くらわんか」「酒食らわんか」というふうに


呼びかけたことからこの名が生まれたといいます。


18世紀に主としてそういうものを大量につくっていたのが


長崎県の波佐見窯です。見込みを蛇の目状に釉剥ぎして


重ね積みする方法で一度に大量に焼成されました。


こちら深皿はその流れで造られたものです。


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